三代の道主にお仕えできる事はこの上ない喜びです。
晩年折に触れこのようにお話をされていました。
昭和6年 9歳 祖母の勧めで剣道を始める。以後居合・柔道・空手道・槍・棒術・馬術・銃剣術他多くの武道に励む。
昭和12年 14歳で植芝盛平大先生に入門を許され合気道を始める。
昭和24年 26歳時植芝盛平大先生に道場建設の命を受ける。
昭和28年 30歳 久保嘉弘初代熊野道場支部長を中心に道場完成(21畳)。熊野支部道場としているのを開祖が「東京と新宮が本部じゃ 熊野塾とせい」と命名いただく。また 植芝盛平と表札をあげるように指示される。後に熊野塾道場長となる。
昭和32年 夜中1時ころ 『道雄さん 起きい』と開祖にご指導をいただき、この時 松竹梅の剣と正勝合気棒術の奥義を伝授いただく
昭和34年 60畳の道場が完成
昭和44年 1月 開祖より十段をいただく。『道雄さんな あんたにはすべてを渡した。これからしっかりやってくだされよ』 しかし その後 3月~4月開祖のご病気で看病に約1ケ月間東京に行かれる。25日、開祖がもう良くなったので新宮へ帰りなさいと仰り帰新。しかし翌日体調が急変し4月26日に御昇天される。
昭和48年 現在の道場が完成。60畳時代の道場を残し前後に増築。さらに2階に合宿、炊事施設を作る。
昭和49年 初の海外指導で渡米
以後 海外 特に欧州での講習会を重ねる。この間 カーター元大統領への合気道紹介 ライシャワー元駐日大使 ジョンソン国連本部長 らとの面会で合気道を紹介する。またニューヨークタイムスの1面を飾る。